整体ブログ

【免疫力アップ③】リンパの流れを良くしていこう

リンパの流れを良くして免疫力アップする方法を応用解説

こんにちは。
整体院ボディーケア松本癒楽心体療法(ゆらくしんたいりょうほう)代表の松本恒平です。

前回の記事の復習

リンパは強く押してはいけない

リンパは体の表面近くにあるためゴリゴリと揉んだり押し込んだりしてはいけません。
優しくさすってあげるだけできちんと流れるようになります。

流れる方向にも注意!

リンパの流れは一方通行。よく知らないまま逆流させてしまうと、かえって体の不調を招いてしまいます。
鎖骨下を中心に、末端に向かってケアしていきましょう。

今回はそのセルフケアの解説編です。

ケアするとき、押さえておきたいポイント、わかっているとより効果的にケアできる知識を紹介していきます。

【ポイント①】困った時の横隔膜系

しゃっくりが起こるときに痙攣しているのが横隔膜です。
実はこの横隔膜は多岐にわたる素晴らしい機能をもっており、ここを施術するかしないかでリンパの流れは大きく変わります。
私の行っている癒楽心体療法(ゆらくらくしんたいりょうほう)では非常に大事にしている部分です。

横隔膜系には以下の部位が含まれます。
どれも体に対して横向きに走っている組織です。

  • 小脳テント
  • シブソン筋膜
  • 上甲状腺隔膜
  • 舌骨
  • 横隔膜
  • 骨盤隔膜
  • 足底隔膜

横隔膜はどのような働きをするの?

①中央縦軸に沿って動く腹横筋筋膜面は、縦及び矢状肉連鎖力の均衡を保つ。
人が何かの運動するとき、いくつかの筋肉が連鎖的に影響しあって動くことを筋肉連鎖といいます。横隔膜はこれらの筋肉のバランスを保ってくれているのです。

②胸を調整する
肺の周辺の圧力を調整することで、肺を大きくしたり小さくしたりします。
呼吸ができるのも横隔膜のおかげです。

③血液供給のための水圧ポンプとして働く
リンパの排出路である静脈(心臓に帰っていく血液が流れる血管)のポンプとして働き、老廃物を流れやすくしてくれています。

④腔内圧を増加させることで、重量作用(持ち上げ)の筋肉となる。
踏ん張るときに息を止めて体の内側の圧力を上げることでパワーが上がります。

⑤内臓などの構造物を支持する
横隔膜の周辺には肺や胃、腎臓といった様々な臓器があります。横隔膜はそれらが正しい位置に居られるように支えてくれています。

⑥ショックの吸収をして生命構造物を守る
これもほかの臓器を守る働きです。

⑦固有受容器の役割を果たす。
体内で起こった活動の刺激を感知して、脳に伝える働きもしてくれています。
体の中で目や耳と同じような働きをしてくれています。

⑧姿勢をまっすぐにするときにバランスを取る

このように、横隔膜は体内のあらゆる部分で活躍しています。
主に「体内のバランスを保ち、動きの補助をしてくれる」という視野の広いオールラウンダーとしての役割を果たしています。
横隔膜の活動とリンパの流れはお互いに大きく影響しあっているので、体内のバランスや「流れ」をよくするのにリンパケアは欠かせないのです。

【ポイント②】脳脊髄液(CSF)の重要な役割

脳脊髄液は、頭蓋骨の内側に入っていて、脳の周りを覆っている液体です。
脳脊髄液には以下の役割があります。

  • 脳の栄養を運ぶ
  • 衝撃に対するクッションになる
  • 脳の老廃物を排出する
  • 神経の働きを高める

この脳脊髄液も、リンパ系の働きとお互いに大きく関わってきます。

例えば、アルツハイマー型の方や脳出血をした人は、血液中の老廃物や異常たんぱく質などがしばらくした後に「頚部リンパ節」(首の両サイド、耳の下あたりのリンパ節)に現れる事が分かっています。

このようにリンパの働きは脳脊髄液の循環に直接関わってきます。
そのため、頭や首周りのリンパの施術をすることが大切なのです。
ただし、前回の記事に書いたように強い力で頭を押さないようにしてください。

脳がストレスを感じてしまいます。優しい力でやる事で呼吸器系・循環器系の動きがスムーズになります。

リンパの流れが体に及ぼす影響

リンパは、肝臓、脾臓、心臓(循環)、腎臓といった内臓の働きにも大きく関わります。
戦争写真などで、貧困の子どもたちのお腹が出ているのを見たことありますか?

これは、肝臓が栄養失調を起こし、腹水・浮腫になっている状態です。
同様に腎臓に問題が出ると、足首が象の様に太くなったりします。
これらもリンパの流れが停滞して起こる症状の1つなのです。

さらに、リンパは炎症の排泄を行う役割も担います。
そのため、リンパがうまく機能しないと、病気、感染症、リウマチ、ケガなどの急性炎症、慢性炎症の原因になります。
扁桃腺を切除するとリンパうっ滞がおこり、目に疾患が表れることもあります。

「鼻炎でもうろうとした状態」も炎症を起こし鼻粘膜のリンパ管が輸送すべき脳脊髄液を処理できないことが原因です。

つまり、免疫系や体内のバランスを保つのにリンパ系の働きは必要不可欠なのです。
またそれらの機能が停滞すると逆にリンパの調子が悪くなることもあります。
リンパと体の各機関はお互いに影響しあって、常にいい状態を保っているのです。

脳脊髄液、横隔膜といった神経系、粘膜などの免疫系の状態を生かすことが、リンパの調子を整えることにつながり、リンパの調子が整うことが、逆に体のあらゆる組織の「流れ」を良くし、体調を整える大事な役割を果たすのです。

そのため、毎日自分でリンパのケアをしてあげること、粘膜や細胞膜といった組織を活性化するための「水と塩(ミネラル)」が重要になるのです。

セルフリンパケアのポイントは「横隔膜」と「脳脊髄液」

リンパの大切さ、覚えておきたいポイントについてご理解いただけたでしょうか?
特に覚えておきたいことは「横隔膜」と「脳脊髄液」です。

リンパは全身を流れるものですが、この2つの組織とは特に密接な関係があります。
セルフリンパケアの際、ぜひ意識して施術してみてください。
ただし、強くおすのは厳禁です。優しい力でたまったものを流してあげましょう。

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