1日1杯の水と塩を患者さんにオススメしている理由

目次

1・「人間の体を構成する水と塩」

2・「水分を摂っても、すぐに「水」として吸収されていない?」

3・「どのように水と塩を摂れば良いのか?」

4・「整体は体の水道管の整備」

 

突然ですが、皆さんは毎日どれくらい水と塩を摂っていますか?

もちろん、喉が渇けばお茶やコーヒーを飲んだり、食事で塩を調味料として使ったりはしているけど、水と塩を意識して摂ったことはないな~という人がほとんどではないでしょうか?

 

当院には、様々な症状で悩みを抱えた患者さんがいらっしゃいますが、初診でチェックをすると多くの方の、水と塩不足が判明します。そのため、整体と合わせて、水(白湯)に塩を溶かして飲んで頂くようにお願いをしています。

(水と塩が不足しているかどうか整体の検査法がありますので、気になる方はぜひ一度いらしてください!)

 

今回は、「水と塩」がなぜ人間の体にとって大切なのか、「水と塩」を摂ることで体の不調に対してどういったメリットがあるのか、更にどのように摂れば良いのかを具体的にお伝えしていきます。

 

既に実践されている方は、改めてその理由を理解することで継続する手助けに!

初めて知る方はとっても簡単なのでぜひチャレンジしてみてください。

 

「人間の体を構成する水と塩」

あなたは「発生学」という言葉を聞いたことがありますか?簡単に言うと発生学とは命の発生の流れを学ぶ学問です。この発生学では人間は海から発生した命だと考えることができます。胎児は母体の羊水の中で成長しますが、これは古代、海から発生した命が人間となる進化の過程を追体験していると言われています。つまり、私たち人間の体を構成するにあたり、海水に含まれる「水と塩」は欠かせない物質だといえます。

 

人間の体の70%は液体でできていますが、水が不足すると、柔軟性や潤いがなくなるだけでなく、尿や汗として老廃物を正常に排泄することができなくなってしまいます。

 

また、塩が不足すると、神経伝達低下、神経反射機能低下が起きやすくなります。厳密には、塩に含まれるミネラルの不足が原因です。なぜなら、神経を動かすために必要な物質がミネラルだからです。ミネラルの中でもカリウムは、筋力強化を助ける物質なので、これが不足すると、筋肉の動きが鈍くなり、体のバランスが取りにくくなります。このあたりは、また次回以降詳しくお伝えしたいと思います。

 

このように、「水と塩」が不足すると、結果として様々な体の不調が生じやすくなります。

日ごろから、水や塩を摂っていると思っていても、実際にはきちんと摂取できていないことがあります。その原因は「水分」と「水」、「塩分」と「塩」の違いを理解していないからです。

 

「水分を摂っても、すぐに『水』として吸収されていない?」

最近は、熱中症予防で水分を小まめに摂るように言われているので、皆さんも意識して水分を摂っていると思います。しかし、「水分」と「水」の違いを理解していないと、すぐには「水」が体に取り入れられていない可能性があります。

 

純粋な水は「胃」で吸収されるのですが、何かが混ざっている場合は「小腸」で吸収されます。
なぜなら、純粋な水以外の飲み物を飲んだ場合、あえて別のエネルギーを使ってろ過しているようなイメージだからです。

 

つまり、コーヒーやお茶で水分を取っていたとしても、「水」として吸収されるのに、時間をかけて、胃から小腸まで臓器に余計な負担をかけて、水を吸収しようとしているのです。

 

そのため、水分を摂る際には、ぜひ「純粋な水」を摂ることを意識して頂きたいと思います。

 

また、塩分は食事から摂っているから大丈夫と思われるかもしれませんが、「塩分」と「塩」もまた違いがあります。私がここでお伝えしている「塩」は「天然の塩」を意味しています。

 

天然の塩の中には、ミネラル、カリウム、マグネシウムが含まれており、これらの成分が神経伝達や排泄に非常に大きな役割を持っています。残念ながら、精製された食塩や味噌や醤油といった調味料には、ミネラルやカリウムがほとんど含まれていません。ですから、天然の塩をそのまま摂取することがとても重要になります。

 

なお、塩分を控えるように言われている方もいらっしゃると思いますが、

天然の塩に含まれる「カリウム」は排泄を促し、余計な塩分を体の外に出してくれる作用を持っているため、「塩」が不足はしても過剰にはなりにくいと言われています。

 

「どのように水と塩を摂れば良いのか?」

ここまでで、「水と塩」をそのまま摂ることの重要性を少し理解して頂けたと思うので、
どのように摂れば良いのかをお伝えします。

 

当院では、「1日1回~2回、ティースプーン半分くらいの塩を、コップ1杯の水に溶かして飲む」

ことをオススメしています。

 

「水に塩を溶かして」飲むことで、細胞内液・細胞外液に浸透し、体液と調和してなじみやすくなる効果があります。

 

また、時間に余裕がある方や冷え性・便秘気味の方は、「白湯」に塩を溶かして飲むと更に良いです。

 

「白湯」にすることで、体が温まり、代謝がアップします。特に夏は、エアコンで体が冷えやすく代謝も落ちやすいのでオススメです。体温が1度上がると、免疫力が30%アップするとも言われていますので、免疫力を上げるのにも「白湯」に塩を溶かした方が効果的です。

 

更に、ホルモンバランスや自律神経を整えるには体温が36.7度~37度がベストとされていますので、夜寝る前に「白湯と塩」を摂ることで、これらのバランスを整えることもでき、よく眠ることができると考えられます。

 

ちなみに、朝飲む場合は、体が排泄のサイクルに入っている7:00~9:00の間に飲むと、水と塩が排泄を促してくれるので、ゴールデンタイムと言えるでしょう。

 

そして、「どんな塩が良いのか?」というご質問を受けますので、
最後にオススメの塩についても書いておきます。

 

欧米人に比べて、日本人は海に囲まれた地形で生活をしていることから、
岩塩よりも「海の塩」が良いとされています。

 

天然の塩をそのまま摂って頂きたいので、「天日塩」がオススメです。

 

その中でも、当院では「伊豆大島の塩」がミネラル、カリウム、マグネシウムが豊富で非常に良いと考えています。

 

塩も色々ありますので、ぜひ、ご自身のお気に入りの塩を見つけてみてください。

 

「整体は体の水道管の整備」

どんなに良い「水と塩」を摂っていたとしても、体のゆがみやつまりがあると、「水と塩」が体の隅々まで運ばれません。水道管が詰まっていれば、水が流れにくくなることと同じです。

 

水道管のゆがみやつまりを取ることが私たちの仕事ですので、施術後、スムーズに水が流れるようにはなります。これはもちろんとても重要なことで、ぜひ皆さんには定期的にメンテナンスをしていただきたいのですが、水道管に流す「水や塩」自体は皆さん自身で摂って頂くしかありません。

 

誰でも、「自分の中に治す力がある」と思っています。

まずは、自分自身に不足しているものや、変える必要があること(生活習慣、食生活など)に気づき、「先生に治してもらう」という意識ではなく「先生と一緒に良くなる」という意識を持って頂きたいなと思っています。

 

「水と塩」を摂るという習慣は、その中でも、比較的取り組みやすい習慣だと思いますので、

ぜひ、私たちと二人三脚で一緒に良くなりましょう!

 

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