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なぜ自閉症の赤ちゃんはハイハイしないのか?
こんにちは。
大阪の整体院ボディーケア松本 院長の松本恒平です。
赤ちゃんがハイハイしないと自閉症の疑いがあると聞いたことがあるママさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、ハイハイしない赤ちゃんが、必ず自閉症とは限りません。
今回は自閉症についてお話いたします。
ハイハイしない赤ちゃんが自閉症とは限らない
赤ちゃんは早くても生後6ヶ月からハイハイ(後追い)が始まると言われております。
そして、生後9ヶ月〜11ヶ月頃、ハイハイが本格的になり、
1歳半〜2歳頃までに落ち着くとも言われております。
これは生後9ヶ月〜11ヶ月頃の赤ちゃんに愛着・信頼感の感情が芽生え、
ママさん・パパさんを特別な存在であると認識するからだ
と考えられます。
そのため、赤ちゃんの視界から少しでも居なくなると、大きな不安を感じます。
その結果、探し回るためにハイハイを行います。
しかし、自閉症の赤ちゃんの場合、脳の発達の遅れによって、
愛着・信頼感の感情が理解できないと考えられます。
そのため、ママさん・パパさんが居なくなっても不安を感じず、
探し回ってハイハイしようとしないと言われています。
赤ちゃんの成長はそれぞれとなりますので、自閉症でない場合でも、
ハイハイが遅い赤ちゃんもいらっしゃいます。
ハイハイする時期が遅いというだけで断定できませんが、
ハイハイしない赤ちゃんは自閉症である可能性があります。
自閉症(高機能自閉症・アスペルガー症候群)とは
自閉症とは、言語発達の遅れ・コミュニケーションの困難さ・あるものごとへの強いこだわり
といった3つの特性があります。
それぞれの特性に個人差があり、また後天的に解消されるケースもあります。
また、「高機能自閉症」といった知的発達の遅れがない場合もあります。
その他、自閉症と似た特性がありながら、言語発達の遅れがない場合は「アスペルガー症候群」
と呼ばれています。
アスペルガー症候群の場合、コミュニケーションの困難さ・ものごとへの強いこだわりがありますが、
特にコミュニケーションにおいては、言葉を文字通りに理解してしまうことや、
相手の感情を読み解くことが苦手なことが多いです。
一方、難しいことを簡単に暗記できたり、芸術的な才能を発揮したりする
といった”天才”的な才能を発揮することもあります。
このように、自閉症には発達の状況や生活における行動がさまざまあります。
最近では、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群のどの分類に当てはまるかを考えるよりも
「ASD(Autism Spectrum Disorder)」という広い枠組みでの考え方が広まっています。
ASDをカミングアウトしつつ、さまざまな業界で天才的な活躍をされる方も多くいらっしゃいます。
診断名に捉われずに、支えていく姿勢が大切ではないかと考えております。
自閉症の赤ちゃんに見られるサイン
- 目線が合っても反応がない
- 抱っこしてもあやしても喜ばない
- ママさん・パパさんが近くに来ても嬉しそうにしない
- 一人で居ても寂しがらない
- ミルクがほしい・おむつを替えてほしいときに泣かない
自閉症の赤ちゃんには、ハイハイしない以外にもいくつかサインがあります。
これらのサインは0歳から現れ始めると言われています。
また、自閉症ではなく、赤ちゃんの性格や気分、そして体調が関係することもあります。
他の子と少し違うなと感じる場合は、小児科医に診てもらうことをおすすめします。
自閉症の赤ちゃんの診断について
自閉症の特性は0歳頃から現れはじめます。
自閉症の赤ちゃんは「周りの子と少し違うかも」と感じることが多いです。
また、定期的な健康診断などで小児科医が自閉症の特性に気が付くこともあります。
しかし、赤ちゃんの成長のスピードはそれぞれです。
自閉症の特性が見られても、自閉症とは必ずしも判断できない場合があります。
また、一時的に自閉症のような行動があった場合でも、成長していく過程で消えることもあります。
さらに、発達が追いつくことによって、自閉症が改善されることもあります。
そのため、自閉症の診断は2歳頃に行われることが多いです。
定期的に医療機関に診察してもらい、経過観察を行なって様子を見ていくことが大切
だと考えられます。
赤ちゃんに合った自閉症の治療教育が望ましいです。
自閉症の原因について
自閉症の原因は現代の医療では分かっておりません。
さまざまな研究によって、多くの説があります。
また、NIPT(新型出生前診断)でも自閉症の判断は難しいと言われております。
赤ちゃんが自閉症と診断された場合、保護者の方が悩みを抱え込まず、
多くの方と繋がりながら、ご本人にとってプラスになるよう働きかけていくことが
重要だと考えています。
自閉症の原因を深く考えこんでしまうのではなく、
ご本人が社会で自立して生きていけるようサポートする姿勢が大切です。
自閉症の赤ちゃんの対応について
自閉症は脳機能の特異性であるため、薬での治療はできません。
また、脳外科医による手術もできません。
自閉症の場合は自閉症を治療するのではなく、
日常生活で周囲とのコミュニケーションに困った時にどう接すれば良いか、
そして、社会で生きていくためにどうすればよいかをトレーニングしていきます。
自閉症のお子さまの脳内は、通常機能する部分がたくさんあります。
その部分へ適切に働きかけながら、上手く機能していない部分を補っていき、
本人の困っていること・不安を取り除いてあげることが大切です。
時間をかけて、自閉症と向き合っていくことで困っていることが減り、
生活がやがて安定していきます。
こうして、社会への適応能力を高めていきます。
また、失敗した時に叱りつけることは良くありません。
小さな目標を設定してあげて、成功した時に愛情を込めて褒め、
乗り越えていくことの大切さを学んでもらうことが大切です。
自閉症の療育
行動療法
かんしゃく・パニックを起こしてしまった場合、無視して静かに見守ります。
そして、収まり、好ましい行動が取れた時はしっかり褒めます。
構造化
1日のスケジュールを表にまとめて、一目で見やすいようにします。
そのスケジュールの作業の手順を細かいステップに分けていきます。
文字や絵でわかりやすくして、今何をやるべきで何をやらなくてよいのかを明確化させます。
情報の取捨選択ができるようにトレーニングします。
感覚統合訓練
五感(視・聴・嗅・味・触)で受けた刺激をどのように認識し、
どのように行動すれば良いのかを訓練します。
主に、こま回し・あやとり・折り紙などで、手・指の細かな動きや目・手の協調運動を促します。
また、三輪車やボール遊びで、体の複数部分を同時に動かすことによって感覚を養います。
自閉症の療育は、幼少期の早期に行うほど有効であると考えられています。
一人ひとりの行動特性に合った自閉症の療育を行っていきます。
赤ちゃんの時に自閉症かなと感じる場合は、
早めに小児科医へ受診することをおすすめします。
自閉症の赤ちゃん整体もおまかせください
大阪の整体院ボディーケア松本では、赤ちゃん整体を行っております。
当整体院では、頭が歪んでしまう斜頭症を改善するための施術として、
手技による骨格矯正を行います。
優しい力で行うことによって、神経伝達を良くしていきます。
もし、神経伝達が上手くできていないと、脊柱の状態が悪くなり、
脳へのインプットが変わってしまいます。
すると、脳が体の状態を正しく把握できなくなり、脳からの指令が変わるため、
体へのコントロールに変化が出てしまいます。
こうなってしまうと、体が動かなくなってしまい、内臓や自律神経に影響を及ぼします。
自閉症をはじめ、その他の問題も発生してしまいます。
赤ちゃん整体をご希望される方は、当整体院までお気軽にお問い合わせください。