Marfaへの旅。『失敗』と『気づき』と『感謝』

さて、テキサス2日目。
昨夜、あきらさんとご飯を食べて、ホテルで即寝る。夜7時くらいかな。
 
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夜11時くらいに目が覚める。。。
仕方なく動こうと思い、一度、車で出ようとして、マクドナルドへ車で走る。
マクドナルドから道へ出たら、逆走してしまう。日本と間違える(笑)
危うく、ぶつかるまで50mくらいだった。。。
9年前にアメリカで人の助手席に座っていて、その運転してる人が逆走した事を自分が大笑いしたことが今、自分に起きてしまったようだった(笑)
何か不安と眠さで再び、ホテルに帰る。。。いわゆる、恐怖心。そして、ホテルで再び、寝る。
 
結果的に午前2時23分に車に乗り出発することになる。
真っ暗闇の中の車中。
 
 
 
知らない土地で真っ暗の中というのは結構不安である。人生も同じだな。
ここから目的地のマーファまではダラスコロニーから885キロもある。
相当な距離だ。。。
7時間とか書いているが、休憩をしなければ7時間。無理だ。。。
ちなみにこれ確か時速135キロでぶっ飛ばしてっていう計算だから。
テキサスはOKだったから。でも、すぐに慣れなかった。
 
 
天気は、曇り雨。気温は1度くらい。真冬なのです。
 
このままたどり着かないんじゃないか??
ずっと曇り雨で同じ天気で、同じ道で、いつ自分がそこからぬけだすのか。
 
カーナビーの「右に曲がってください」のアクションが遅くて、道を間違えて、ダラスから抜け出せない夜中。。。
いつの間にか、ダラスの町中に来ていた。
急いで、引き返す。。。
 
 
 
カーナビは、まっすぐいけ、グーグルマップは早くいけ
あえて遠回りするのも旅だし、人生なのかもしれない。
 
 
ダラスを出て、ひたすら夜中のハイウェイをひた走る。
道路では、犬や牛がハイウェイでひかれていたり。かなりワイルドなハイウェイだった。
アビリーンあたりで初めての給油。不安の中で給油。
 
 
ビッグスプリングスあたりで夜が明けはじめた。
そのあと、ミッドランドまでいき休憩。のちにモナハンズでバーガーキングに入る。
 
本当に天気が悪かったのだ。
 
本当はモナハンズという所から高速道路を通らずに南に行く予定だった。
カーナビは高速道路を走ろうとして、グーグルマップは早い道の方を選んでいたが、グーグルマップを無視して遠い道を選んでみた。
 
ペーコスという所までいってみた。
さらに、グーグルマップの言うのを無視して、トイヤという町で無理やり降りた(笑)ここは、グーグルマップで下調べした街になかった。まさにギャンブル。
このまま西に行くと、エルパソという町。そこはクリントイーストウッドの「運び屋」の映画で出てくる町。クリントイーストウッドが、農園の花を育てるおやじから、麻薬の運び屋になるという映画。
映画を見た人はこのテキサスは面白い走りになったと思う(#^.^#)
 
 
ともかく、遠回りするほうを選んだ。トイヤでハイウェイをおりた、ガソリンスタンドで空気を入れようと思ったら、このガソリンスタンド空気入れが無い。ピンチ!!
 
 
 
タイヤのバランス、空気圧が大事だと言われていたからすごく心配した。
冬は特にタイヤの空気圧が下がるらしく。何度も心配していた。
このガソリンスタンドから南の方角を向くと、何も無い。ただ、荒野しかない。
 
 
ドキドキしながら、こんな、荒野でタイヤがパンクしたら、だれも助けに来れないぞ!とドキドキしながら走り続けた。
 
 
ずっと曇っていたが、トイヤという所から
南へ走り続けていたら、ある時に急にはれ始めた。
 
 
そして、急に小さな町が出始めてきた。バルモレアという町。
そこで空気を一度入れようとトライしたら、失敗した。。。。
空気が抜けまくった。。。
お金を何度も両替して行った。店の店員に助けを求めたが、やり方がわからないと言っていた。
途中、困ったので。
おっちゃんに話しかけて助けてもらった。
「大丈夫!大丈夫」と言っていたが。。。
タイヤが結果的に空気圧がむちゃくちゃになった(笑)。
しかも、手伝ってくれた、おじさんが、タイヤの空気をいれるところの栓をゆるーっく閉めていたのか、走りながら、空気が「ブッス、ブッス」と抜ける感じがあり、途中の道で慌てて再チェック。焦る。。。
 
 
結果、ドキドキしながら、山道を進む事になる。
 
 
そんな中、街を抜けると絶景が広がっていた。
アメリカの岩ってかんじのが沢山出てきた!
バルモレアからフォートデイビスからマーファの道は面白かった。
本当にすごかった。今までの道とは違い景色が良かった。
荒野に広がる岩の山。
 
これが、実際に、モナハンズからだったら見られなかった景色だった。
モナハンズ経由は帰りに通った。ずっと同じ荒野が広がっていた。しかも、マーファからアルバインすぎてまでずっと霧の中に突入したからだ。何もみえず、ただ、霧の中10m先が見えない感じで走り続けていた。実は、グーグルマップでみると、あとでわかったが、本当は霧が無ければもっと素晴らしい景色だったようだ。
たまたまだが、結果的には道を間違えて良かった!!
 
 
この岩肌をみながら、途中、フォートデイビスという町が出てきた。
ベンクーモズ・モーターポートってとこでガソリンスタンドのおじさんに、すごく親切に空気を入れてもらった。「空気圧は、こうやって入れるんだ。40の所に合わるようにしろ」と。
 
 
 
日本では空気入れは、ガソリンスタンドのおじさんがやるがアメリカはないから戸惑ったのだ。
それまでに失敗を重ねていたので、本当に助かった。
ただ、その後は、スムーズにドライブができた。
 
 
 
 
とにかく山の景色と、高原が素晴らしかった。
 
 
 
今回、グーグルマップとか詳しく調べていったつもりだったが、結果的には全然違うルートになった。それもまた旅には必然だった。たまに、無駄が無駄じゃなくなる。
 
時間かかった分だけ、素晴らしいものも得られるのだろうか。それもまた学びや人生と同じような気がする。
曇りの中でも雨の中でも人生は、走り続ける。そうしたら、どこかで晴れるときがくる。
これは、進み続けた人、行動した人にしかわからない。
 
 
途中、撮影をしながら走っていたので随分、このあたりから自分の気持ちが晴れ始めた。
せっかくMarfaまで来たのに雨はやめてほしかったし。急に暑くなってきた。
 
 
 
出発から12時間ようやく、マーファについた。
新しいものと古いものが共存し戦わず存在する芸術のまちMarfaについた。
もう、着いたことで感動してしまった。やればできるって(笑)
 
 
 
自然物と人工物の融合が素晴らしかった。
 
 
 
(何やってんだ!松本!)
 
車を止めて街中を歩きはじめた。さっきまでテキサスのどこも寒かったのに、
一気に真夏の天気になった。メキシコが近いのもあるかもしれない。
とにかく寒暖差が激しいようだ。
 
街の中は、気持ちが良い。暑いけど、気持ちがいい感じ。ジメジメしない。
 
 
 
 
 
 
 
マーファという町が進化しながら芸術創作をしてる街に感じた。
 
古いものと新しいもので、温故創新をしている町じゃないかと感じた。
人工物と自然物の調和をしていると感じた。
 
なんだか受け取る側、能動的に行く両極のニュートラルで、バランス取れるところだな。
 
このあたりで時間は夕方16時くらい。
日本と同じ感覚で夕方あたり、暗くなるのかなと思いきや。太陽はまだまだ上にある。
これは、もしかしたら、例の場所に行けるかもなと思い、車を北西に走らせる。
 
そして、出てきました!
常にこの荒野の中で新しいものがある。
砂漠の中にPRADAがあるのだ。
 
本当は、このまま芸術として自然のなかで朽ち果てる姿があるはずたったとか。
作ってから盗難にあい、中には防犯装置がついてるとか。
ただ、あたりは、砂漠。荒野である。。。
でも、それが違和感が無いのだ。それが芸術として成り立つから。
 
それをどう受け取るかはセンスだ。
音楽でも、芸術でも、技術でもどう受け取るかは、その人のセンスによるもの。
 
(↑↑↑コラー!松本)
 
PRADAを見てからは、景色を見ながら帰る事にした。でも、時間は19時。まだまだ明るかった。
直観だったけど、この先にピクニックエリアがあり、車を止めれたので瞑想しようと思った。
 

【時速135キロでぶっ飛ばし12時間走ってきただけはある】

瞑想をすることにした。
色々無になろうと静かに呼吸をしただけだけど、もう、涙が止まらなかった。
ただ、ただ、涙、涙、涙。
 
「登った景色の素晴らしさに魂は涙する」そんな感じ。
肉体とか、感情とかのレベルでないところで共鳴して泣いている感じでした。
 
 
瞑想して
本当に感謝、生きている事、今までやってきた事、これまで助言をくれた人、批判してきた人、助けてくれた人、関わってきた人、これからやる事への感謝しかでてこなかった。すべてが自分を創ってきた事への感謝だな。
 
 
「自分と関わる人が幸せになれるように」「今の仕事ができていることへの感謝」
なんだろう、なんとも言えない感覚で、自分の中心から、超超超大きな軸が伸びて、距離感関係なく広がりをみせたので、正直、過去最大の広がりを感じた。特に静けさの中にいる事。
 
 
セドナやグランドキャニオンも良かったけど、ここはまた違った。
 
何も無いのだから。ただ、ただ、静かで。穏やかで。
自分の積み重ねたものの中で生きている。
 
 
少し、話がそれるかもしれないが、自分の振り返りとしては大事なので。
 
 
自分が休まずにお金と時間、技術、手技に投資してきたのは間違えないし。
芸人からスタートして、借金して勉強スタートして。決して最初から恵まれたわけではないし。
家族や自分の時間をも犠牲にもしてきた。仲間の誘いも断り技術などに投資してきた。正直、付き合いがいいとも言えず。すみませんでした。でも、自分の人生を生きて来れました。ありがとうございます。
ただ、自分の事で精一杯だった。
 
 
とにかく自分が登っていく事が、人の助けになると思っていたから。
 
正直、仕事という観点で行けば、成功までの代償はあったと思う。
 
 
成功哲学を読んでも「行動」「代償」「時間」「命」「想い」などある。
代償というか、好きでやっていたし。「休みなくて大変だね」と言われてたこともあるけど。好きで技術アップしていたし。
心理的には随分ドライバーをかけてまくっていた。弱さだったのかな?
特に2006年~2015年くらいまでは。無理やりというのもあるし、ただ超えたい壁があった。手技の限界を超えたかった。それで追い求めていた。自分だけが良いとも思えなかった。いずれその素晴らしさシェアをしていきたいと思った。
と、なると人の2倍、3倍がんばらないといけなかったわけだ。結果的に多くの結果を得れたのもある。
 
 
僕だって最初からうまく行ったわけでなく「素直に行動した」だけだと思う。
 
 
一歩前に進めない『恐怖』という概念がある。それは『体験をしていない』からだと改めて思った。体験した人しか分からないのだ。
頭の中でグルグル回っているだけ。
もちろん、今回、知らない土地を一日で885キロくらい走るなんて恐怖でしかなったけど。
日本語で「案ずるが産むがやすし」というのもそういうことなだろう。
 
仕事中で体験したものとは違うものだ。
 
自分の社会経験の中では初めてだし。
知らない土地を真っ暗闇の中スタートしたから手探りで行くし、道は間違えるし(笑)
そもそもマーファまでたどり着けるかさえ分からなかった。不安だったし。その工程を楽しめるかってことも大事。そして『覚悟』
 
自分の人生ですぐにうまく行かない時は、先をもっと見てみるといいかもな。
あなたのゴールがそもそもそんな近くじゃないかもしれませんし。
 
 
ただ、やはり、昔から思っているが「行動」「数をこなすこと」が大事で。
0(ゼロ)を1(イチ)にしていき、そこから「10でも100」にしていくこと。
ある瞬間から慣れてくる。続けてきた結果、人生も晴れてくることがあるのだから。
 
 
生きている事は、変化することなのだから。成長することだから。
 
 
受け取れなくなったり、気づきがないと終わりかもしれないな。
 
今回、これを書いていて、意味のない事では無い。それくらい自分を振り返るのに良かったとも言いたいのです。
 
誰かの人生ではなく、自分の人生だから。
 
 

【人生最高の芸術と仕事は、人を笑顔で幸せにすること】

ちょっとここからは、繰り返しになるかもしれないが。
 
これは、経験と時間と労力によって養われたから。自分のやっているものは、まだ発展の段階にあるが「今、最高のものをやっている」とは思っている。その時その時の最高の物だ。
常に人の生き方、細胞全てが、変わり続けているから。
 
 
そして、僕らの手技の仕事は、最高の事をやっていると思う。
ただ、その為の時間、労力、勉強量、練習量、正しい努力をすること。
技術で人を幸せにするなら、最高の努力をすべきだと思う。行動をすべきだと思う。
 
 
だから、今回の旅は、改めて、自分の人生を振りかえってみると「行動」をしてよかった。
また、過去を振り返り「行動してきて」よかった。
 
行動しなきゃ始まらないけど「行動『し続ける』」という事。
 
それで、結果がでること。
出ないこともあるけど、出るまでやるということ。
 
努力は、それなりに報われないこともあるけど、
やったことは、その人の人生で何か響くものになる。
それが失敗でも、失敗を糧にできるか?ってことだな。
結果的には『失敗がない』と言ってもいい。すべて経験値で成り立っていると思う。
 
 
あと、その逆に
「なにもしなくてもいい。あるだけ、いるだけそれだけでも幸せなんだ」という感情。
 
 
「自分が生きていて、生かされてて、自分の命を一生懸命使う事。それは自分の為にも他人の為にも。」
 
 
人生が豊かに、自分の心が豊かになれるのも色々経験する事だと思います。
経験をとことん、継続して、ものにするしかないのです。技術職ならなおさら徹底してみなさい。
「徹底するとは、他人から見て異常なくらいすること」だから。
 
 
それと最後は改めて『感謝』だな。自分の人生が最高だと思えているか?
苦労もあるけど、何かきっかけを作らないと難しい。
生きている事、できていること、難しくても乗り越える何かがあれば乗り越えられるし本気でできるかだと思う。
 
そんな事を思いながらドライブをして、最後は、Marfaの街で食事をする。
鳥が丸々一匹食事となりました。多そうに見えるけど、斜め向かいに座っていた女性もこれをぺろりと平らげていた。撮影で走りまくっていたから腹減りまくり。ビールで一人乾杯しながら最高な一日でした。
まさに人生だなっと。
 
 
 
 

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